歯周病治療と歯列矯正
歯列矯正の併用により歯周病の住処を減らすことで歯周病治療の成果を上げ、長く安定させることが可能です。
歯周病治療と歯列矯正の併用
治療のための環境提供
歯周病は、歯周病原菌が増えることで発生する病気ですので、その治療には、病原菌が住み易い場所をなくすことが必要になります。
歯並びが悪い部分は、プラークがたまりやすく、治療の反応が出にくい場所です。また、部分的に骨が吸収した部分において歯を移動することで隙間を少なくし、さまざまな歯周病治療の効果をあげることも可能です。
したがって、矯正治療で歯並びを改善することは、歯周病治療に対して大きなメリットがあると言えます。
病的に移動してしまった歯の再移動
歯周病が原因で歯がぐらぐらになると、歯は動き易い方向に移動してしまいます。重度の歯周病になると、前歯がすいてくる現象は、それを著実に表しています。
実際に重度の歯周病になると、歯が不自然な位置に移動して、それによって、噛み合わせが悪くなり、さらに歯周病を悪化させるといった悪循環に陥っていることが度々、見受けられます。歯を正常な位置に戻し歯列を整えることは、個々の歯の負担を軽減し長持ちさせることにつながります。
審美性の獲得
病的に歯肉の位置がずれてしまった場合に、歯を動かすことで歯肉の位置を調整し見栄えを良くすることができます。