軽度の歯周病 - 歯周病の症状
軽度の歯周病(歯肉炎と軽度の歯周炎)の症状について説明しています。歯ぐきの腫れ、歯磨き時の出血、若干の骨の減少があります。
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軽度歯周病(歯肉炎)
歯と歯の間や歯と歯肉の境目にプラークが付いていると、歯肉のみに炎症症状が出てきます。
まず歯肉の色が赤くなり腫れてきます。歯磨きの時に歯肉から出血してきます。しかし痛みは伴わないので、気付きにくいです。
歯を支えている骨は正常で溶けていません。
例1:歯肉炎
歯と歯の間の歯肉がプクプクと腫れて、丸みを帯びているのがわかりますか?
歯肉は少し充血したような赤い色をしています。歯と歯の間や歯と歯肉の境目には、プラーク(細菌の塊)が付いていて、これが原因で歯肉に炎症がおきます。
例2:歯肉炎
かぶせ物がしてあり、歯と歯の間の歯肉が腫れていて、プラークが付いています。
しかしこれは薬(ニフェジピンーカルシウム拮抗剤)の副作用で歯肉が腫れているのです。このような時は、処方された病院にほかに何か代用できる薬はないか相談してみてください。
他にもフェニトイン(ダイランチン)-抗てんかん薬やシクロスポリンー免疫抑制剤などでも同じ症状が認められることがあります。
軽度歯周病(軽度歯周炎)
歯肉のみに止まらず、歯を支えている骨にまで炎症がある状態です。
歯肉の炎症は歯肉炎と同じで、腫れて赤くなり歯磨きのときに出血してきます。そして骨が若干溶けてきます。骨が溶けることによって歯と歯肉の境目の溝(歯周ポケット)の深さが深くなってきます。
この溝にプラークが入っていき、歯根に歯石(プラークが固まってできた石)が付きます。そうなると、歯周ポケットは細菌のすみかになっていきます。しかし痛みを伴わないので気付きにくいです。
例1:軽度歯周炎
上の前歯を見てください。プラークもなくきれいだなと思われがちですが、かぶせ物と歯肉の間に隙間が空いています。
このかぶせ物をした当時は、きちんとあっていたのですが、だんだんと歯を支えている骨が溶けてきたのでそれに伴って歯肉も下がって、隙間があいてきたのです。歯と歯の間の歯肉も赤くなっています。
では、レントゲンでみるとどうでしょうか?骨がないところは黒くみえます。骨が少し溶けているのがわかります。