歯内療法(歯内‐歯周病変の治療)
歯内‐歯周病変とは
歯肉の腫脹の原因の多くは、歯周病が原因ですが、歯の根の中に細菌が存在し、それが一因で結果として歯肉が腫れる病変が歯内‐歯周病変です。
それぞれの病変によって、歯の中の細菌が主な原因な場合、歯周病が主な原因な場合、両者が混合した場合に分かれます。
なぜ歯周病治療で歯内療法(根管治療)が必要なのか?
すべての歯内‐歯周病変においてその治療のためには、精度の高い歯内療法が必要不可欠となります。
よって本病変を伴う歯を保存するためには、歯周病の治療と並行した歯の根の中の治療が必要です。
歯肉腫脹の原因
歯肉が腫れる原因は、歯の中の細菌が主な場合、歯周病が主な場合、両者が混合した場合に分かれます。
歯内療法を用いた治療例
治療例1
初診時
左下の奥歯の歯肉が、膿によって膨らんでいます。
術後3ヶ月
歯根の治療を行い、3ヶ月後の様子です。
治療例2
初診時
過去に他院で治療した右下の奥歯が、再度病気になっています。被せ物を外して、治療を行います。
治療
1.歯内療法
歯根の先まで薬を入れて、炎症が治まるまで経過を観察します。
2.FMD・フルマウスディスインフェクション
炎症が治まったら、FMD・フルマウスディスインフェクションを行い、歯周病原菌を、口腔内と体全体から徹底的に取り除きます。
3.歯周組織再生療法
歯周組織再生療法を行います。
4.補綴治療
治療を行った歯に被せ物を被せます。欠損部分には、インプラント治療を行います。
治療後
治療例3
初診時
左下の奥歯周辺に病変が認められます。被せ物を一旦外して、治療を行う必要があります。
頬側 | 舌側 |
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治療
1.歯内療法
2.歯周外科治療
治療前 | 治療後 |
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3.FMD・フルマウスディスインフェクション
FMD・フルマウスディスインフェクションを行い、歯周病原菌を、口腔内と体全体から徹底的に取り除きます。
4.歯周組織再生療法
歯周組織再生療法の術前の様子です。
歯肉を切って、中をきれいにしていくと、根尖近くまで骨がなくなっていることが分かります。
歯周組織再生療法を行います。
5.補綴治療
術後、歯肉や周辺組織が落ち着いたら、被せ物を被せます。
治療終了時
治療終了3年後
CTを見ると、骨がなくなっていた箇所の改善が認められます
歯周組織再生療法のリスクと治療費
歯周組織再生療法によって、一時的な歯肉退縮や動揺の増加が見られる可能性があります。