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重度歯周病と抜歯

重度歯周病と抜歯

第一に、どうすればできるだけ多くの歯を残せるか考えます。

歯周病の治療とは、もちろんできるだけ歯を残すための治療です。歯周病になった歯、歯肉をもとの健康な状態に戻したり、少なくともそれ以上の進行を食い止めたりするというのが治療の本質です。歯周病専門医は、そういった観点から、まず、最初にどうすれば出来るだけ多くの歯を残せるかを考えて治療を始めます。

しかし、いかなる方法をとっても残す見込みがない歯に関してだけは、抜歯をお勧めする場合があります。

理由は、そういった歯を残すことは、歯周病原菌の心地よい住処を与えることになり、その歯の周りの骨が大量に溶けてなくなってしまったり口臭がしたりといったいろいろな悪影響を口の中や全身に与えるからです。

⇒ アメリカ歯周病専門医による抜歯の判断基準の詳細へ

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通院を検討中の方

Q. 歯ぐきの腫れ、出血が心配
A. 健康な歯ぐきと歯周病の違い、進行度のチェック
Q. 歯がぐらぐらしているが、
 だましだまし過ごしてしまっている
A. ぐらぐらしていても抜歯とは限りません。
 一度ご相談下さい。
Q. 治療の痛みが怖くて、一歩を踏み出せない
A. 無痛での治療が可能です。

病院に通院中の方

Q. 抜歯を勧められたが、
 他に治療法はないんだろうか?
A. 再生療法で歯を残せる可能性があります。
Q. 治療しているのにどんどん歯がなくなっていく・・・
 大丈夫だろうか?
A. アメリカ歯周病専門医へのお早めの相談を
 お勧めいたします。
Q. 重度歯周病と診断されたが、治るんだろうか?
A. 重度歯周病が治って安定した患者さんの治療例

抜歯の判断は
歯周病専門医にお任せ下さい

歯を残せるかどうか、残すことが今後のお口の全体の健康にとってプラスになるか、この判断は非常に難しく歯周病専門医はこの判断のために数多くの経験と勉強をしています。

現在かかっている病院で抜歯を勧められても、もしかしたら残せる余地があるかもしれません。

他医院で「抜歯」と診断された患者さんのセカンドオピニオンを受け付けております → セカンドオピニオン受付フォームへ

歯の保存(抜歯しないこと)の弊害

歯の保存は、患者さんが常に切望することなのは、理解しております。その上で常に治療を進めていくのですが、困ってしまうこともあります。

重度歯周病の抜歯  重度歯周病を抜歯しない弊害

写真は、他の歯の虫歯の治療でお見えになった患者さんのものですが、検査の結果この歯は、重度歯周病であることが判明しました。 保存することが難しいことをご説明して抜歯をさせていただきましたが歯の根の先まで黒く汚れているのがわかります。

この黒い部分には、たくさんの歯周病原菌が住んでいて、口の中だけでなく体中に病原菌が放出されていました。 つまり、治療によって、歯を病原菌が住み着かないような状態にすることが可能ならば保存が出来ますが、それが不可能な場合、体全体の健康も考慮すると残念ながら抜歯が最前の治療になる場合もあります。

⇒ 抜歯せずに歯周病が治った事例

歯の保存と患者さんの期待

歯周病治療として歯根分割術を行ったが7年後に抜歯となりインプラントを行った治療例です。

長いお付き合いをしていただいている患者さんです。歯磨きも一生懸命にやっていただけるし、定期検診にも必ず来ていただける非常に真面目で歯を保存すること意思の強い方です。

重度歯周病の抜歯  重度歯周病を抜歯しない弊害

9年前に左上6番が重度歯周病、根分岐部病変に罹患したので、患者さんの思いに何とか答えたいと考え、非常に状況の悪い歯でしたが、歯周外科、歯根分割を行い何とか保存を試みました。(写真左) 

その後、経過を観察しましたが、2年前にどうしても保存することが不可能になり残念ながら抜歯となりました。(写真右)

その後の治療としてインプラント治療を行い現在良好に経過観察中です。この方の治療歴を考えて見たとき、歯周病治療の難しさを痛感しました。患者さんの意思を尊重するのは、医療従事者として当然のことですが、かなり状況の難しい歯を残した結果として7年後に抜歯になってしまいました。7年という年月が短いのか長いのかは、患者さんによって感じ方が違います。もし、7年しか持たなかったと患者さんが感じられるならば、9年前に抜歯をして他の治療オプションを選んだ方が良かったのかもしれません。

7年も持ったのだからよかったと感じられるのであれば間違った選択ではなかったということになるでしょう。 歯周病の治療だけではなく、医療というものは、その目的によって数々の治療法が存在します。そして様々な治療法は、長所と短所があり、その状況に合わせて適切に選択されなければなりません。

ですから、患者さんと医師との十分なコミュニケーションにより患者さんのご要望に沿いつつ医学的にも満足のできる治療方法を選択していくことが医師の務めではないか、と感じています。

⇒ 抜歯せずに歯周病が治った事例

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 だましだまし過ごしてしまっている
A. ぐらぐらしていても抜歯とは限りません。
 一度ご相談下さい。
Q. 治療の痛みが怖くて、一歩を踏み出せない
A. 無痛での治療が可能です。

病院に通院中の方

Q. 抜歯を勧められたが、
 他に治療法はないんだろうか?
A. 再生療法で歯を残せる可能性があります。
Q. 治療しているのにどんどん歯がなくなっていく・・・
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A. アメリカ歯周病専門医へのお早めの相談を
 お勧めいたします。
Q. 重度歯周病と診断されたが、治るんだろうか?
A. 重度歯周病が治って安定した患者さんの治療例

大変残念ながら抜歯となった例

抜歯例1

右の歯は、根っこの先まですでに歯周病に侵され大量の歯石が見られます。

また、長い間グラグラの状態でしたので、結果として、歯がなくなりさらに周りの骨まで大量になくなってしまいました。そうなると、今後、人工の歯を入れる処置が非常に難しくなります。このような歯は、抜歯をお勧めします。

抜歯例2

真ん中の歯は、根っこの中の病気と歯周病が併発しています。

周りの骨は、溶けてしまい歯もグラグラしています。またこのような複数の根っこがある歯は、

ひとたび悪くなってしまうとその保存は難しく、さらにこの歯のように根っこ同士が集まって束になっている歯を保存することは、非常に難しいので残念ながら抜歯をお勧めしました。

抜歯例3

真ん中の歯は、根っこが割れています。根っこが割れてしまった場合は、その歯の治療は、 不可能になります。また炎症によって歯の周りの骨が溶けていて、 強く咬むと痛みがあるので周りの骨の保存ならびに痛みの治療のために残念ながらこの歯は抜歯になりました。

⇒ 抜歯せずに歯周病が治った事例

抜歯例4

この歯は、歯の根と根の間の部分にプラーク、歯石がたまって、歯周病が進行してしまった場合です。

このように根が分かれる部分を根分岐部といってこのように歯周病になりやすい場所です。

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